【剣盾S33】最終769位(R1817) 戦友とともに 孔雀のように舞い 猛獣犬が斬る

☆はじめに

ご覧いただきありがとうございます。いろぺこと申します。伝説2体環境の最終シーズンが終わったので、構築ご紹介と自分の剣盾対戦を通しての感想、あと3桁になりたいけどなかなか入れなかった方向けに、おこがましい限りですが僕が何をして3桁に安定して入ってきたかについて、3桁順位がシリーズ12までで1回しかなかったのにこの7か月で5回も入れたかというところからお伝えできたらと思っています(達成していない月は勝てなかった初月と殆ど潜らなかった1シーズンです。)

全容は長くなると思いますので、下の記事のジャンプ用リンクなどもご活用いただきながら、見たいところだけでも見ていっていただけたらと思います。

 

記事ジャンプ用

☆S33の構築ご紹介

☆剣盾対戦を通じて 

☆3桁を目指す方へ 

 

☆S33の構築ご紹介

トレーナーカード

構築はこんな感じので戦っていました。

まず今期が伝説2体環境最後というところで、自分が使っていて一番納得感のあったバドホウオウと、その2匹との相性も良く剣盾の象徴とも言えるザシアンの3匹のうち2匹を選択することに決めました。理由はかっこいいと純粋に思ったからであり、また自分らしいサイクル戦がしやすい3匹とも考えたからです。

その3組でパーティを組んでいざ潜ってみましたが、バドやザシアンはメタをはっていないパーティはほぼなく、ホウオウも耐久に厚くすると火力がなく、火力に厚くするとダメージレースで勝てず、負けが込んでしまいました。そんな中でふと自分のボックスを眺めていた時に、ドラパルトが俺いけるよって顔で見ているように感じ、その時に龍舞バトンで組みこんだらホウオウのどっちつかずに感じた要素を解決できるのではないかとひらめきました。そこでぽけふぁんにそれに近しい記事がないかなと検索するとなんと正しく想定と同じ動きをする記事が見つかりました。(以下リンク先に記事あります。掲載にあたりご快諾いただいた濁10さんありがとうございます)

濁10さんの記事はこちら!

結果を残した構築があるなら使ってみるしかないと感じ、伝説枠の1枠をホウオウに決め、相方はドラパルトとタイプがかぶるバドよりも、バトン先としても強くタイプ相性の良いザシアンに決めました。残りの3匹は原案にあったランドとサンダーに対する引き先としてポリゴン2を採用し、またホウオウザシアンが苦手とするカイオーガに対して見た目弱そうながらメタになる、さらにザシアン入りパにとって相手のメタモンの見た目だけでも牽制できる貯水ヌオーを採用しました。最後の枠は最初特殊アタッカー要員として珠サンダーを使っていましたが、バンギヌオーの並びが崩せないことに気づいたため、バトンしたら技の打ち分けが可能で実質スカーフ・鉢巻・珠を持った悪ウーラオスって誰が止めれるん?って思い、6体が決定しました。

 

個体紹介

 

ザシアン  @朽ちた剣 意地っ張り 不撓の剣

195(220)-232(164↑)-136(4)-×-136(4)-183(116)

巨獣斬 インファイト 氷の牙 みがわり

最強の犬です。単体でも強いのはもちろんですが、ドラパルトの龍舞からつなぐ先としても偉すぎました。タイプ相性上りゅうまい後のドラパを止めたい相手の押す技のほとんどをザシアンは半減以下で受け止めることができ、ダイジェットをされていたとしても龍舞ザシアンは上から巨獣斬で倒すことができ、バトン先としてもよく受け継いでくれました。

 

ホウオウ  @厚底ブーツ 意地っ張り 再生力

207(204)-187(156↑)-111(4)-117(↓)-175(4)-128(140)

聖なる炎 ブレイブバード 自己再生 ギガドレイン

前述の濁10さんの調整をそのまま採用し、サイクルもしたかった点からラムの実をブーツへ変更、またバトン先がザシアンとホウオウだと天然ヌオーが無理になるので、地震ギガドレインとしました。元記事の通り、バトン後のホウオウは持ち前の高耐久と龍舞のパワーで強いダイマアタッカーになり、またその高耐久の数値によって、サイクルで回しても最低限引き役にもなれるのが魅力的でした。タイトルの孔雀はホウオウの舞ったあとの姿から。構築の原案を思いついたときに孔雀舞やんと初期遊戯王ファンとして思ってしまったところが強く、タイトルにまで持ってきてしまいました。

 

ドラパルト  @きあいの襷 陽気 クリアボディ

163-172(252)-95()-×-96(4)-213(252↑)

ドラゴンアロー ゴーストダイブ りゅうのまい バトンタッチ

構築のMVPかつ個人的パーティの見た目のかっこよさを引き上げてくれる枠です。伝説環境でこいつと暴れるのは難しいと感じていましたが、黒子役に回ってもらうことで最後のシーズンを一緒に戦うことができました。濁10さんは意地採用でしたが、スカーフバドの準速も0じゃないことと、ムゲンダイナに安定した行動をとりたかったので最速で採用しました。バトンが軸だが、当然ドラパのダイマも強いため、ドラゴン伝説に対してのダイマエースとしても活躍してくれました。戦友として最も長く一緒にランクマを駆け抜けてくれた子と戦えてすごく楽しかったです。ありがとう。

 

ヌオー @たべのこし おだやか 貯水

202(252)-105()-115(78)-×-118(180↑)-55()

地震 あくび 自己再生 カウンター

(特化ザシアンじゃれ耐え 残りDでサンダーの特化珠ジェット確定耐え)

地雷寄りの枠です。カイオーガやウオノラゴンを相手視点の見えないところで止める役割を担っていました。過去形なのは終盤カイオーガのみがわりが増え、はめられる展開も増えてしまったためです。ただ恐らくメタモンの牽制にも役立ったと思うので、構築のもっとも緩い顔の強い牽制役としてベンチで過ごしてもらいました。

 

ポリゴン2  @きせき なまいき トレース

191(244)-100()-126(124)-125-146(140↑)-58(↓ S0)

自己再生 スピスワ イカサマ れいとうビーム

(臆病珠サンダーのジェットを92.2%で2耐え)

ランドとサンダーをこいつで見たかったのでBDに振り分けました。無難に強かったが、主人がどんどんイケイケでバトン選出を増やしたため、出番は少なかったです。

 

悪ウーラオス @命の珠 ようき 不可視の拳

175()-182(252)-121(4)-×-80()-163(252 ↑)

暗黒強打 インファイト 燕返し ストーンエッジ

ドラパ ホウオウ ザシアンで崩せないバンギヌオーであったり、受け構築を破壊するために採用しました。バトンでつなげば強かったですが、案外バトン先にしにくかったです。エッジは不意打ちで良かったように思いつつ、イベネクロに対峙する際に使えるように入れ続けてしまいました。 

 

選出はおおむね、

1.ドラパ+ホウオウ ザシアン ウーラオスから2匹の前のめり選出()

2.ドラパ+ホウオウ+ポリ2の濁10さん参考の選出

3.ザシアンホウオウ+ポリ2orヌオーのサイクル選出

の3パターンが多かったです。

 

感想としては、爽快感はすさまじいが、地味に重い構築も多くちょっと使いにくかった面もあるパーティでした。イベル日ネクロンゲの並びや、オーガに対しての立ち回りが相手依存になりがちで環境に適応しきれなかったと感じました。ただそのほかの構築にはおおむね善戦できるし、爽快感がすごくあって戦っていて楽しかったです!

 

 

 

☆剣盾対戦を通じて

剣盾対戦からのめりこんだ1人として、ここまで戦ってきて思ったのは、「自分は対戦を楽しむことが一番だ」ということでした。僕は対戦でこのポケモン使って戦ってみたいから常に構築がスタートし、シーズン終わりには必ずパーティを変えていました。練度などというものガン無視でやってきましたが、それはパーティを考えるのが楽しかったからなのかなって思っています。またこの子と戦いたいと思ったら、その色違い厳選から始まりそれから潜る(ので間に合わない)こともしばしばありました。それでも楽しかったからここまでやれたのかなって思っています。これは今期戦っていて思ったことですが、今期で8世代の対戦を終えるって考えていたものの、結局次シーズンも潜っていそうだとシーズン中も考えていましたし、リアルが忙しくなったタイミングであったとはいえ、本気で勝ちに行きたいと思っていたのなら、最終日に初めて3桁に入るような潜り方なんてしなかったはずでした。なんでだろうって考えた時に、楽しめることが一番であり、そのうえで勝てたらいいよねて思っていることに気づきました。またそもそもの「勝ち」が今の僕にとってなんなのか不明瞭だと感じたこともありました。そのため今期もう少し潜ったらもっと上の順位も目指せたかなと思いつつ、3桁確定したところで納得して終わりにしました。

9世代でもこの考えを大切にしますが、もし気が向けばシーズンの最初から何か自分が本気でやらないと届かない目標を立てて、試行錯誤したいなって思っています。大好きなポケモンたちと1つのプロジェクトを成功させる楽しさって、得も言われぬものがあるんじゃないかなって考えるからです。一緒に上を目指したいと思う子が現れた時に頑張ろうと思っています。

 

☆3桁を目指す方へ

本当におこがましいお話ではありますが、3桁になるために私がしてきたことを書いていこうと思っています。正直もっとうまい方たちのもっときれいに言語化・構造化された記事や動画は数多あると思いますが、ここを見ようと思ってくださる方は、それらを既にたくさん見てきたのではないかなと思っております。なので強者の方の綺麗な内容とは離れてしまうかもしれませんが、なかなかうまくならなかった僕の実体験を通じた一つの方法として読んでいただけたらと思っています。

 

まず初めにこれは「剣盾対戦を通じて」でも記載したことですが、僕はシーズンごとに使うパーティを一新します。そのためここまで3桁になったパーティについても似たものはあるとは言っても、伝説もろかぶりな構築は一切なく戦ってきました。それでも3桁に安定して入るようになったのは1つ自分に合ったパーティ作成の考え方を身に着けることができたのかなって思っています。その考え方の軸となっているのは「主観と客観(他者視点)」です。

対戦をする場合、自分のプランを何かしら用意して戦うと思います。それは当然対戦相手の方も用意しており、そのプランのぶつかり合い、またはどちらかがそれをいなす戦いになります。その中で基本的にサイクルを好む自分としては、勝てなかったときは初手にダイマを切って火力を押し付けてくる相手に対して1体失ってサイクルが回せなくなるといった負け方をよくしました。そこで例えば今度は珠サンダーのジェット抑制にラッキーのような分かりやすい対策のポケモンを入れると、ボルチェンなどで回されて受からなくなる展開が多くありました。当時の自分としては、相手が「相手のダイマを弱く使わせ、押し付けてくる火力をいなした後で、こちらが切り返すのが強い」という考えに囚われていて、ただいなすために相手の〇〇に明確に強いが、その〇〇とよくある並びに弱いポケモンをひたすら選択していました。つまり自分のパーティで重いポケモンへの対策をすることを考えていたものの、そのパーティでどのように勝つのかについての展開が明確に考えられていなかったです。ではそこで何を考えたかというと、先ほど書いた主観と客観でした。

自分視点〇〇がきついからそこに強い△△を入れるってすると、相手視点その攻め方で崩せる→崩しにくいに変わる可能性があります。そうすると相手は別の選出に切り替えるでしょう。そのために、「相手視点の〇〇で勝てる」という思考を崩さないようにメタをいれることを考えました。例えばそれが初手ダイマ展開を強引にストップするためのS28に使った光の壁・鬼火持ちの黒バドレックスであり、今回のサイクルの中での火力不足を解決するバトンドラパルトでした。

S28の記事はこちら

ここでお伝えしたいことは、「相手の視点に見えにくい解決策を入れよう」というわけではなく、自分の戦い方を抽象化し、言語化してみてほしいということです。軸はどのように動きたいのか、その軸はどのように動かれると苦手なのか(=よく崩される展開はどのようなものかを考えてみて、その軸の苦手な相手に補完をどのようにとるべきかを考えてみることが大切かと思います。抽象化することで自分の立ち回りをより明確にしたり、より適応するポケモンを見つけられたり、他にも穴がないかを考えるきっかけになりやすいと思っています(もちろん最終的にはサンダーが重い、ナットレイがきついとかになりますが)これを対戦を重ねる中で繰り返すことで、補完の妥当性やそもそもの軸は強いのか弱いのかを考えることができて、より仕上がったパーティ・立ち回りを作ることができると気づきました。

軸は初手に何を出しその初手で何をして裏へどうつなげるか、その初手出しを咎めてくるのはどのポケモンで、その場合どうやって戦うのか(似た動きができる別のポケモンを採用し同様の役割をこなしてもらうのか、またはBプランで戦うのか) これらを明確に言語化して他人に伝えられるでしょうか。もし仲の良い人がいたら是非話してみると良いと思います。自分では強いと思っていたことが、想定外に芳しくない返事の時もあるかもしれません。また構築を記事にするのもいいと思っています。半年前に初めて書いてみて、想像以上に大変だし、自分が思っていたよりも自分の構築への理解度が足りていないことに気づくと思います(3桁で終わることができていないならば特に)

これらの説明が丁寧にできるような状態であれば、きっと結果もついてくると思っています。もしついてきていなければ、軸の最大値の高さや環境への適応度を見直してみるべきかなと思っています。

僕は記載したことはやった反面、試合の反省を何かに記録したりはしていませんし(試合の合間に頭で考える程度にはしています) 試合中にダメージ計算することもありません。上に行くためには必要になる部分かもしれませんが、それがなくても達成できているのだということの証明のために書いております(もちろんやっていた方がより良いのは言うまでもないと思います)

 

 

長くなりましたが、以上で終わりたいと思います。3桁を目指す方へでは、書くに足りない実力であることは自身が最も理解したうえで、目指されている方たちの力に少しでもなれたらなと思い書いてみました。9月からの環境では上を目指すつもりはないよって方も、9世代で目標としたいと思っているのであれば、S33のパーティを今一度振り返ってみる機会があってもいいのかなって思っています。もちろんそのパーティの改良ができたとしても使う機会がないということは承知の上で、抽象化して言語化することで9世代の戦いのヒントが出てくるかもしれません。

僕の場合、9月からは秋にあるリアルの資格試験の勉強にいったんシフトして、時間の取れる範囲で8世代の対戦を楽しみ続けようとは思っています。8世代では「相手のダイマックスを弱く使わせたい」と考えて組み続けてきたので、9世代のテラスタルでは何をしたら自分の中で強い動きを確立できるのか試行錯誤できそうでワクワクしております。

 

ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。

なにか質問などある方はいろぺこ (@pecopecotter21) | Twitterまで!